ご来場ありがとうございました♪「タンゴの歴史」第 II 期(4/28)第一回め
ARGENTINA アルゼンチン / URUGUAY ウルグアイ / JAPON 日本
2013年4月28日(日)
NHKカルチャー名古屋教室、『タンゴの歴史第2期』第一回めの講座、多くの方にご参加頂きありがとうございました。
とりあえず速報的にご報告。
「タンゴにおけるピアノ」の講演では、場末時代だった頃からのタンゴを支えたピアニストたちの名演と活動から現代の巨匠・若手実力者に至るまでを映像と音源を交えて紹介。
もっとも新しい世代では、今年3ヶ月にわたる来日全国公演を果たしたニコラス・レデスマ、まだ来日したことのないジャズ系タンゴの実力者として欧州でも活躍のアドリアン・イアイエス、同じくジャズからタンゴ楽団を率いるようになった今やブエノス音楽シーンを牽引するディエゴ・スキッシ(彼は最近日本の一部ファンの間でも注目されています)、若手実力派女性ピアニストで楽団リーダーでもあるソニア・ポセッティ、古典を継承する若手実力派「バレ・タンゴ」を率いるアンドレス・リネツキー(アルゼンチン音楽シーンのみならず欧州のWinter&WinterでもCD発売)など・・・
後半は「タンゴ・クリスタル」のリーダーであり、日本のタンゴ界を代表する女性タンゴ・ピアニストの大家、小松真知子先生による曲や時代のレクチャーを交えたピアノ演奏をたっぷり60分。
実はソロでの演奏はおそらく今回が初めてだとおっしゃっていて意外でした。
鍵盤を一音押されただけで、これぞタンゴというずしりと重みのある、味わい深い音色を響かせ、名曲の数々と一部コンチネンタル・タンゴ、フォルクローレの名曲「アルフォンシーナと海」などもたっぷりと時間いっぱいまでご披露下さいました。レクチャーも参加者の皆さまを惹きつけるトークはさすがで楽しくあっという間に終わった印象です。
アンコールの一曲がロマンチックで美しいタンゴ、心の琴線にふれる名演でした。
本当にありがとうございました。
(その他)
西村による講座での"ピアノのマエストロ"紹介の中で、タニィが個人的に印象に残ったのは、エミリオ・デ・ラ・ペーニャ Emilio de la Peñaでした。
アルゼンチン版ブエナビスタとの評判も高かったアルゼンチンタンゴの巨匠演奏家たちのドキュメンタリー映画『カフェ・デ・ロス・マエストロス(邦題:アルゼンチンタンゴ 伝説のマエストロたち)』にも出演していた巨匠の1人ですが、他のマエストロと異なる異色な経歴の持ち主。プロとして長年認められる機会を得ることなく人生の大半を旋盤工として過ごし、亡くなるまでのわずか10数余年のみをピアニストとして活躍した不遇の名匠によるロマンチックなピアノの音色の1つ1つが素晴らしく心に染みました。
Buenos AiresのNotoriusでのライブ演奏。
タニィの大好きなNaranjo en flor(オレンジの木)も素晴らしいアレンジで聴けます。
日本語によるサイト
エミリオ・デ・ラ・ペーニャの紹介 by 10tangos.com
こんなふうに素晴らしい名演の映像と現代日本を代表する演奏家の生ライブ、そして歴史を紐解いていくと、タンゴって良いな・・・と心から実感します。ぜひ皆さまも体感してみて下さい。
講座は来月も第4日曜に開講。まだ少し空席がございます。詳細はこちらへどうぞ。
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