ブエノスアイレスのカフェ話
ARGENTINA アルゼンチン
みなさんお元気ですか?しばらくのご無沙汰でした。
姫路でのハンモックカフェさん主催 Fiesta de la primavera のワークショップとして開催した「マテ茶とアルゼンチン音楽を楽しむ会」のあとは遅かった梅の開花を姫路城で楽しみ、篠山一日ドライブなどを経て戻ったのもつかの間、お墓参り帰省など多忙に過ごしていました。
(別途まとめ日記に書く予定です)
その間一気に日本列島は、びっくりするほど暖かくなり・・・。(その一方では北国での猛烈な寒波、お見舞い申し上げます)
気づけば気象観測史上最速の勢いで桜が開花・満開を迎えています。
残念ながら私は、昨年と比較にならない大量の花粉・黄砂ほかの影響をもろに受け、忍耐の日々を過ごしています。外ではマスクが必須となりつつある今日この頃です。(昨年はそこまでひどくなかったんですが、泣)
10日ほど前のブエノスアイレスの天候ニュースでも、夏としては史上もっとも冷え込んだ気温、を観測していました。地球上どこも近年異常気象が観測されつつあるようです。
さて季節の良い時期、アルゼンチンのカフェ文化をちょっと書いてみたいと思います。
カフェといえばブエノスアイレス、と言われるほどアルゼンチンでは喫茶文化が人々の生活に浸透しています。
首都ブエノスアイレスを観光された方は気づかれたと思いますが、1ブロックごとにカフェがあると言っても過言でないほどの充実ぶり、またその1つ1つのクオリティが実に高いのです。
たぶん、今も休日の朝はかなりの確率で朝食はカフェで済ませるブエノスッ子が多いと思います。
またのんびりお散歩しててもちょっと一息、気軽にカフェが飲めるのはとても便利です。よほどの人気店でない限り日本のように行列をして待つ必要も少なくまた個々に「私の行きつけ」を持っている風です。
(気軽に入れるお店、おしゃれな新しい店もクラシカルな老舗店もバランスよく共存、需要と供給がマッチしているようです)
そして、比較的長居が出来るのもうれしい。
all photos by (C)Masayo Tanimoto & PaPiTa MuSiCa
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タンゴの街、サン・テルモ地区ドレーゴ広場前では休日ともなると車進入禁止、路上はオープンカフェスペースとなっていました。(最近はどうかしら?)
(左)朝食の定番メニュー、薄切りハムとチーズがサンドされた薄いトースト「トスタード」とカフェ・コン・レチェ(カフェオレ)。コーヒーやカフェオレには必ずミニサイズのガス入り水、またはオレンジジュースなどが付きます。
(オレンジジュースにフレッシュオレンジを絞ったモノを出す店も。)
またパンはトスタード以外にクロワッサン(メディア・ルナ)やファクトゥーラ(いわゆる甘い菓子パン)も定番で、クロワッサンはマーガリン使用のマンテカとラード使用のグラッサの2種類があります。
クロワッサンに薄切りハムやチーズをサンドしたものも美味しいです。
(右)のカフェ・コン・レチェ(カフェオレ)には、ガス入り水とハンドメイドのココナッツクッキーが付いてきました。(店によってチョコだったりピーナッツだったり様々で楽しい。)
全然関連性はないと思いますが、どことなく名古屋のモーニング文化に近い印象です。
老舗のカフェテリア「ラス・ビオレタス」でのなごやかな休日の昼下がり。ステンドグラスが美しい店です。
(上)ブエノスアイレスの銀座的存在、フロリダ通りのショッピングセンター内のお店は、南米のパリと言われるバリローチェにある老舗チョコレート屋「アブエラ・ゴジェ(ゴジェおばあちゃんの店)」。喫茶コーナーは木造りが素敵。
(下)同じく「アブエラ・ゴジェ」フロリダ通りに面した路面店も。アイスクリームも美味しい。
喫茶店は コンフィテリア Confiteria / カフェテリア Cafeteria といいます。
ブエノスの街には、カフェ・トルトーニ Cafe Tortoniや前述のラス・ビオレタス Las Violetas のように100年以上の歴史を持つ老舗も健在しています。
またエスキーナ・オメロ・マンシ Esquina Homero Manziのように昼はカフェ、夜はちょっとしたタンゴショーが見られる店もあります。(タンゲリアのショーよりは規模が小さかったりしますのでご確認ください。)
かつてボルヘスやコルタサルなどの文豪が足しげく通っていた・・・なんてエピソードもあったり、ゆかりの品が店内に飾ってあったり、とちょっとしたミニ・ミュージアム感覚でご覧になれるカフェもあります。
ミニ・コンサートなどが定期的に開催されているお店もあります。
(上)かつてブエノスアイレスの文化発信基地的存在だった伝説の店ガンディはCDショップと書店、手前にいつの頃からかカフェスペースが出来ていて実に居心地良い空間でした。上には各種文化イベントを開催するホールもありました。
(下)ガンディのカフェスペースに掲げられていたタンゴの絵画。実に味があり雰囲気にぴったりでした。
同様のお店にジャズライブハウス&CDショップの ノトリウス Notorius(以前はジャンルレスに良質の音楽を紹介しMD-RレーベルとしてCD発売も手掛けていましたがオーナーが代わって正統派ジャズ系ライブハウスに)、
お店で開催したライブ音源・映像をCD・DVDとしてシリーズ化し発売しているレーベルとしても近年知られるようになったカフェ・ビニロ Cafe Vinilo は手前にカフェとチケット売り場があり奥がホールとなっています。
ブエノスアイレス市では老舗の喫茶店を「歴史的カフェ」と制定し観光客向けにPRしています。サイトを眺めるだけでも古き良きアルゼンチンを体感することができます。
もし南米を旅する機会があればぜひ訪問して実際にカフェを飲んでみて下さい。
Diez cafes historicos de buenos aires
http://eternabuenosaires.com/2011/09/diez-cafes-historicos-de-buenos-aires
http://www.ecuaderno.com/2008/03/10/restaurantes-y-cafes-imperdibles-de-buenos-aires/
以上、 (C)PaPiTa MuSiCa タニィでした。
最後までご覧いただきありがとうございます。
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