Sílvia Pérez Cruz & Immigrasons
ARGENTINA アルゼンチン ESPAÑA スペイン
''イミグラソンス IMMIGRASONS''
(Buenos Aires 2007)(ESPAÑA,2008)
4~5年前、手元に届いた時からずっと愛聴盤、なのに気づいたらアルゼンチン=スペイン(カタルーニャ)企画プロジェクトという特殊性がかえって邪魔をして紹介する機会を逃すことになってしまっていた名盤。
アルゼンチンサイドのプロデューサーに、奇才SSWエルネスト・スナヘール Ernest Snajer、パーカッションはアカ・セカ・トリオ Aca Seca Tríoのマリアノ・"ティキ"・カンテーロ Mariano "Tiki" Cantero(当時スナヘールとはリリアナ・エレーロのサポートで関わりがあった)らが参加、曲のレパートリーはカタルーニャ伝統曲、ジョアン・マヌエル・セラットによるカタルーニャ語歌詞の曲、サイケなアレンジぶりがマリアナ・バラフを彷彿させるフォルクローレ名曲やタンゴ、スピネッタのラウラ・ヴァ・・・とバラエティに富んだ充実の内容で、純粋にアルゼンチン音楽と言いきってしまえないがジャンルレスが良い形で融合した先駆的作品、まさに真のワールドミュージック。
特にこのプロジェクトの紅一点(古い表現。苦笑)シルビア・ペレス・クルス Sílvia Pérez Cruz の少し舌たらずなような甘くてハスキーなヴォイスとカタルーニャ語独特の響きが実に味わい深く、美しく、久々に聞いたらやっぱり良いなぁ・・・としみじみ味わってしまった。Myspaceでアルバムからの3曲が試聴出来ます。
どことなく松田美緒さん・・・(松田美緒カタルーニャ語をうたうのイメージ)
恐らくもう発売から5年ほど経過なので今は入手困難盤となってしまっているけれど、ネット上で試聴やmp3購入も出来るようなのであえてご紹介。
一人でも多くの人がこのプロジェクトを知って、愛してくれたら良いなと想いを込めて。
発売当初ブログで紹介出来てなかったことへの懺悔の想いを込めて。
(唯一某誌にディスクレビューを書いた気がする・・・後日確認)
全曲試聴▼(ご自身の判断でご利用下さい)
Immigrasons - Menuda by Joan Manuel Serrat
カタルーニャ語オリジナルとスペイン語訳の歌詞が紹介されています。
http://www.virgiliorm.com/2012/07/cancion-del-viernes-immigrasons-menuda.html
アルゼンチンの個人レーベルの草分け的存在メロペア・レーベル Discos Melopeaを主宰するリト・ネビア Litto Nebbiaの名曲Sólo se trata de vivirもパーカッションが効いた独特のアレンジで美しい。
リトのオリジナル・ヴァージョンは今聴くと、その後のMPA~カルロス・アギーレらコンテンポラリー・フォルクローレへと続くアルゼンチン音楽のエッセンスが脈々と受け継がれていることが実感出来る気がした。
Sólo se trata de vivir
ImmigrasonsはAhoraさん、Latinaさんで過去に取り扱いあり。(現在の在庫は不明)
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